詩のようなもの

私の知っていた人生

私の知っていた人生は なかなか素敵なものでした おじいちゃんと おばあちゃんが 玄関で「また明日ね」と手を振る ベビーカーから乗り出して 息子は ゆうぐれの街を見つめている 赤紫に光る 都バスの「降ります」ランプ いちょうの木に 集会中のスズメたち …